ゲームの公開メモ帳

ゲームについて色々語りたいブログです。主にSwitchや3DS等の任天堂ゲーム機のソフトをプレイして思う事を書いてます。

FE風花雪月:教え子を殺して流れた涙。

はじめに

FE風花雪月の記事は

感情を整理してから、もっと後に書こうと思っていましたが

我慢できなくなったのでもう書きます。

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FE風花雪月を44時間程プレイしてクリアしました。

難易度はハードクラシック。

色々な感情が頭の中で交差していますがひとことで言うと

 

神ゲー

 

 

だと思います。

 

幻影異聞録♯FEをクリアした時の私は

 

「FEで涙が止まらなくなるのはこれが最初で最後だろうな」 

 

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と思っていましたが、風花雪月の方が辛いかもしれません。

 

 

 

以下、ネタバレに塗れています。

 

 

 

 

 

 

幻影異聞録の記事の時の様に、思った事を書き連ねます。

 

 

私は、FEは封印烈火聖魔蒼炎暁覚醒IF(全ルート)エコーズそして幻影異聞録をクリア済み

平たく言うとGBA以降の本編は全部やってます。

風花雪月発売前時点で1番好きなのは覚醒でした。

 

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繰り返しますが難易度は初見(引き継ぎなし)ハードクラシック。

正直かなり難しいです。

FE初中級者はノーマルやカジュアル、もしくは引き継ぎしてから

ハードクラシックやった方がいいです。

第二部は本気の殺意を向けられるマップばかり。

何度も何度も心折れそうになりながら細い勝ち筋を辿ってクリア。

手強いシミュレーション、ですね。

私は最近のFEは心行くまでフリーマップで育成した後無双するという

プレイしかしていませんでした。

しかし風花雪月ハードクラシックではフリーマップ制限されているので

ない知恵絞って試行錯誤。

私はずっとこの忘れていた感覚を求めていたのかもしれません。

 

ちなみにこの記事は、書き始めた時は

「FE風花雪月:序盤楽しく途中から切ないストーリーと極上のゲームシステムの融合」 というタイトルの記事でした。書いている途中で今の記事タイトルに変えましたが。

 

 さて、次はストーリーについて

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 今年の2月14日この時点で辛いストーリーだとは思っていました。

実際にやると本当に辛い。

第一部途中までは心のそこから楽しいゲームだと思っていました。

ずっとこんな日々が続けばいいのに。

 

 

 

 

ここからは本編プレイ中に思ったことが中心です。

 

最初に私はとある学校に赴任。

エーデルガルトが級長を務める黒鷲学級を選びました。

 

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公式サイトより

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エーデルガルト。エーデルガルト=フォン=フレスベルグ

FE風花雪月の主題歌は「フレスベルグの少女」です。

エーデルガルトの歌なんですね。

製作スタッフはエーデルガルトがメインだと考えているかもしれませんね。

 

エーデルガルトはとにかく真面目で良い生徒でした。

帝国の次の皇帝候補。でも全く偉そうな態度には見えませんでした。

真面目で優秀な女の子。他の生徒の多くとも対等に接している様でした。

頼りになる級長でした。戦略ゲーム的視点では、守備力が高い。

魔導を得意とする生徒、つまり守備力が低い生徒が多い

この学級ではありがたい性能でした。

 

ちなみに他の学級の生徒たちも主人公を「先生」と呼んで慕っていました。

・・・・今、思い出したら涙が止まらなくなりました。とにかく黒鷲の学級も他の学級もみんな良い生徒しかいなかった。

20時間たっぷりとエーデルガルトや学級の生徒、他の学級の生徒と交流しました。

中にはスカウトしたら黒鷲学級に編入してくれる生徒もいました。

他の学級の生徒とは交流する必要はそのスカウト以外ないのですが、

私は毎回他学級含め全ての生徒に話しかけました。

 

そして第一部終盤、突然選択肢が出現しました。

「エーデルガルトに付き合う」「エーデルガルトに付き合わない」 

この選択によって物語が大きく変化します」  

大きく変化?今まで最低でも15年以上はFEシリーズをプレイしてきましたが、

20時間もプレイしてこの様な選択が出たのは初めてで混乱しました。

迷いながらも「付き合う」エーデルガルトについて某所に行きました。

この時点では何が重要なのかわかりませんでした。

その後、エーデルガルトがとんでもない行動に出ます。

理解不能で自分が殺されるリスクもある意味不明な行動。

 

これは...バッドエンドか...と思っていました。

 

 

 

 

 

 

エーデルガルト?何で?どうして…

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

この選択によって物語が大きく変化します」

 

「エーデルガルトを殺す」

 

「エーデルガルトを殺さない」

 

 

 

この様な選択肢が出現

 

 

今度は迷わなかった

 

迷うはずがない

 

殺す?エーデルガルトを?

 

 

 

 

 

 誰が殺すか!

 

 

 

 

 

正直、今のエーデルガルトは理解できない 

 

 

だけど

 

 

 

 

大事な生徒を助けられるかもしれないのに

 

 

殺す選択肢なんて選べるはずないよなあ?

 

 

 

その時のエーデルガルトはとてもうれしそうだった、と思う

 

 

これでエーデルガルトルートに突入。

 

(そう、これまではエーデルガルトルートではなかったのだ)

 

 

だが

エーデルガルトを殺すルートなんて、眼中にない。

王国、同盟、教会。全てが敵に回った。

どんなバッドエンドが待っていようが

エーデルガルトを殺す選択はできなかった。

 

 

そして第二部。

こんな辛いゲームがあるのか

そう思わずにはいられなかった

 

また生き延びられた、また殺した!

 

 

エーデルガルトルートを選択したプレイヤー、もしくは

ベルナデッタをスカウトしたプレイヤーは嫌でも耳にするだろう。

FE風花雪月第二部という地獄を象徴するセリフだと思う。

ファイアーエムブレムをしていて私がつい忘れがちになるのが

「敵、つまり人間を殺す」 と言う事。

名前すら出てこない敵も人間で、

人間を殺してレベルが上がり、強くなる。

ベルナデッタ以外のキャラも「殺す」事を意識している

「後何度、人を殺せばいいの?」

誰一人として逃げてはいない。

私は、逃げたかった。

 

勧善懲悪、封印烈火蒼炎覚醒とかその様なストーリーのFEでは別に

敵を殺す事に特別な思いはなかった。レベル上げの道具でしかなかった。

でも、中には殺したくない敵もいた。

烈火の剣のロイドやライナス、聖魔の光石のセライナ等だ。

 

しかし、風花雪月では「殺したくない敵」の数はその比ではない。

 

そう、戦場にはかつての他学級生徒たちも「敵」として出た。

 

つまり、「スカウトしていない生徒全員(スカウト不可能な生徒もいる)」

 

が殺したくない敵である。

 

・・・「先生」 と呼び慕ってくれた生徒たちを、この手で殺す。

 

心のそこから楽しんだ第一部終盤までの20時間、交流した生徒たちを殺す。

 

殺さない事も出来たのかもしれない。けど、みんな強くて、この子達を殺さない様に逃げたら、自分たちが殺されてしまう。

 

生徒たち同士で殺し合いなんてさせる訳にいかない。

 

ならばせめて自分の手で殺すしかない。

 

FE風花雪月1番の名曲は何か?

 

私は、元生徒(組長除く)たちとの専用戦闘BGM

 

「交わらぬ道」であると思う。

 

このBGMは素晴らしい、が劇中で流れる条件が辛すぎる。

 

1名を除いた生徒全員、「先生」 との専用戦闘会話があった。

 

 

心が、折れる。

 

生徒を1人また1人と殺す度脳裏に浮かぶのは楽しかった第一部。

 

 

 

ただ、この時点で「エーデルガルトルートはバッドエンド」

ではないのでは?と思った。

このゲームは自分の陣営を帝国王国同盟から選んで戦争をするゲームだと思う。

つまりエーデルガルトルートを選ばなくても、他の陣営の生徒を殺すのだ。

 

そもそもなぜエーデルガルトルート=バッドエンドと考えていたか?

「とんでもない行動」から2度目の「物語が大きく変化する選択肢」まで

エーデルガルトが悪人そのものと思っていたからだ。

しかし、

エーデルガルトもまた自分の正義の為に戦争を始めたとわかった。

これまでのFEの多くは正義と悪の戦いの物語であったと思う。

これは「正義とまた別の正義たち」の戦いの物語なのだ。

真の意味でFEifが描きたかった世界であると強く感じる。

 

 

2019年2月14日のニンテンドーダイレクトの記事にて私は

風化雪月の3勢力を

ベルン帝国エトルリア王国リキア同盟と

FE封印の3勢力に例えていた

エーデルガルトルートはベルン帝国ルートという事になる。

客観的に見ると侵略戦争を始めたエーデルガルトは

ベルン帝国のゼフィール、つまり倒すべき悪そのものである。

しかしゼフィールとエーデルガルトの最大の違いは

「侵略の目的」

ゼフィールは戦争の果てに世界を竜に明け渡す未来を望んだ

エーデルガルトは神ではなく人が、世界作り上げて行く道に進もうとした。

エーデルガルトに正義を見た。

 

他の違いとしては、エーデルガルトは、ゼフィールの様な超人ではなかった。

ゲームキャラクターとしてのエーデルガルトの性能は

歴代FE主人公に引けを取らない。それどころか最強候補であるとさえも思う。

まさに「味方になったラスボス」 という具合のステータスである。

ゼフィールが味方だったらこの様な性能なんだろうな。

 能力はゼフィールと互角かそれ以上。

ではなぜエーデルガルトは超人ではないのか。

それは「心の強さ」

エーデルガルトは、弱い。気丈に超人的に振舞っていても常に

「先生」を必要としている。先生がいなければ彼女の精神は崩壊するかもしれない。

それが、

エーデルガルトがゼフィールにはなれない、ならない理由であり

だからこそ

学級の生徒たちと共に先生を頼って前に進む、

新しいFEの主人公の1人になれたのだと思う。

 

 

 

話を、戻す。エーデルガルトルートがバッドエンドでなかろうと、

生徒を殺す事に変わりはない。

言わば「全てのルートがバッドエンド」なだけである。

「また生き延びられた、また殺した!」

「この手が血に染まろうと泣かないもん!」

許してくれ、ベル。君の同級生だけは、君に殺させない。

私が殺すから…。

エーデルガルトは殺さない選択肢が出てきたが、

クロードを除く生徒たちは殺さないと前に進めなかった。

ただ、全員に「殺しますか?殺しませんか?」

という選択肢が出たら迷わず殺さない道を選ぶ。

 

毎回、「もしかしたら救えるか?」

と思うが勝利条件:全ての敵将(生徒含む)撃破に心が壊れる。

 

名曲「交わらぬ道」本当に良い曲であるが、聞きたくない。

 

そう思っていたが、唯一「頼む、交わらぬ道流してくれ!」

と強く願った相手がいた。

先程私は「1名を除いた全員に先生との専用戦闘会話がある」

と書いたが、その1名の事である。

口数は少ないが良い生徒で、

従者という立場を若いながら全うしている立派な子である。

主君の為に人ではなくなったその生徒と戦闘する直前。 

頼む、頼むから交わらぬ道を流してくれ!

どんな姿になってもこの子は生徒なんだ...,!!!!

願った。

そして、

あの曲が、流れた。 

言葉はない。人ではなくなったその子はもちろん、先生もだ。

烈火のラガルト、覚醒のルフレやifのカムイなら、何か気の利いたセリフでも言いそうだが、「先生」 は言わばゼルダの伝説のリンクの様なプレイヤーの分身である。

だから会話はなくてもいい。

あの曲が、流れた。流れてくれた。キャラクター名が「化け物」みたいになってしまっても「交わらぬ道」が流れたのだ。

風花雪月は、どんな姿になってもその子と認識して交わらぬ道を流してくれたんだ。

はじめて心の底から交わらぬ道を聞きたいと願い、流れてうれしくなった瞬間である。

このゲームはよくできている。

プレイすればわかるが色々作り込んである。

スカウトした生徒とスカウト前の陣営の生徒の専用戦闘会話もあったりする。

そんな作り込みと比べたら、交わらぬ道が流れるのは当然と思うかもしれないが、

とにかくうれしかったのだ。

 

そしてエーデルガルトと先生(私)とクラスの仲間達は戦争を終わらせる。

 

厳しい戦いだった。何度も諦めかけた。

 

 

皇帝になろうが先生先生と呼んでくるエーデルガルトはかわいい生徒だな

 

ベルが誰も殺さなくてもいい世界が来ればいいな

 

とか思っていたら、勝利することができた。

 

 

エンディング。結婚相手はエーデルガルト。

 

 

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この記事で「ファイアーエムブレムは愛を捧げるゲーム」であると表現した。

 

風花雪月は、エーデルガルト。

 

エーデルガルトは、放って置けないなと思う。自分がいないと1番寂しそうにするのが彼女であると思う。他の子達は、みんな強い。

帝国軍最強のエーデルガルトが、1番弱そうに見える。

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

さて、これで風花雪月1周目が終わりました。

風花雪月はエーデルガルトルートの他に3ルート用意されてるみたいです。

王国ルート、同盟ルート、そして教会ルート(黒鷲学級で「エーデルガルトを殺す」 で分岐)。

どのルートもエーデルガルトは…

 

私は、2周目も今後もエーデルガルトルートしかやりません。

全員生存ルートが来るまでは。

 

たかがゲーム、と思う方もいると思いますが私は本気です。

 

 

 

 

エーデルガルトに愛を捧げると決めたのに、殺したくなんてない。

他の誰を殺そうと、エーデルガルトだけは殺さない。

そう決めました。

愛を捧げた相手を殺するなんて(私は)やりたくないです。

 

特に教会ルート

 

エーデルガルトの学級を選んでエーデルガルトを殺すルートです。

もうこの時点で拒否反応です。

 

教会ルートが好きな方や風花雪月制作スタッフには申し訳ないですが

このルートだけは理解できません。

 

 

例えば、FE烈火の剣ヘクトルルートが「リンとエリウッドを殺さないといけないルート」だとしたら絶対にやりません。

ヘクトルルート選んで途中でヘクトルを殺すルートに分岐」も

言わずもがなです。

ゲームだからと言って用意されたルートなんでもやりたい訳ではない。

 

「エーデルガルトルート以外の3ルートはやらない」という道を選び続けます。

 

ただ、2周目からは出来るだけ多くの生徒をスカウトしようと思います。

 

戦争。その意味を(私がプレイした中では)最も考えさせるファイアーエムブレムだと思います。

 

今後も風花雪月花の記事は書く予定です。

 

追記

 

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